アニメ、プラネテスをみて

漫画原作のアニメ、プラネテスをみての感想
原作が好きでみたのだけど、一長一短ある感じだった

良かった点は、登場人物が増えてて世界観にリアリティを強く感じたところ。ドルフの件とか、社会の世知辛さというか下が上に勝つのは難しいっていう描写がかなりあったように思う。ありきたりといえば、ありきたりなメッセージかもしれない

悪かった点は、タナベが普通の人だったところ。一概に悪いとはいえないけど、原作のような異常というか特殊というか強い個性がなくなっていた。個人的にはタナベの「愛」に対する考え方が、タナベのキャラクターそのものなイメージだから、そこが弱まると別のキャラクターという印象をもった。終盤に、自分の命と自分の信条、愛とを天秤にかけるシーンがあるけど、アニメでは自分の命を選択しそうになったけど思いとどまった形だった。けど、原作のイメージでは迷うことすらなかったのではないかと思う。アニメのタナベが迷ったってことは、無条件で愛が問題を解決してくれるとは思ってなくて、打算的というかそういった「普通の」考え方をしていることが分かるシーンだったし、みたくなかった。結果的には、自分の信条を優先したのでタナベらしさは失わなかったけど、普通のキャラクターに成り下がったのはおもしろくなかった

他にハチがハキムを撃とうとしているところにタナベがいなかったり、原作との相違がある。といっても、原作の4巻がでる前にアニメをつくってたようだから仕方ない部分も多いのだろうけど
宇宙防衛戦線(宇宙資源を先進国のみが独占)とか、ロックスミスの行い(エンジンが爆発して数百人死亡)とか、ハチの考え方の変化とか考えさせられる作品。資源を先進国が独占している問題とか、実社会そのままなんだろうな、と感じる。先進国側は考えてもみない問題だけど、そうでない人からみれば不公平なことこの上ない。人間の、恵まれている部分を幸福に感じずに、恵まれてない部分に不幸を感じる性質はなんなんだろうな。今ないものが手に入れば幸福になれるって考え方が間違ってるのだろうけど、直感的にはそう考えてしまう