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電王戦、感想

5戦、全てちゃんと観たとは言えないけど感想を。

戦績について、棋士側から1勝3敗1分けは残念ではある。
1分けも負け戦から、入玉対策がちゃんとしていなくて引き分けを拾った形だから1勝4敗とも言えなくもない。入玉を狙ったのは貸し出されたものは、入玉しても相手側は入玉を目指さなかったから、らしいけど、それを狙うのは戦略的には微妙かもしれない。格上相手という訳でもなかったし。

実際の実力に関しては、人間に分があるように感じた。
2戦目も3戦目も棋士側が優位な瞬間があって、十分に勝ち得た。何故、AIが勝ったのかは常に均一な精度で手を指せることが大きいように思う。AIはひどく悪い手を指すこともあるようだけど、自信の優位不利の状況に関わらず変わらないってことに人間との大きな差を感じた。
AIの序盤に関しては、問題があるように感じた。解説の人もそこには良く触れていたし、長い構想を描くということができないから、先を見据えた戦いには弱く、逆に急戦の形は強いはずだ。終盤に強いのもそうだけど、基本的に浅めの手数で戦況が大きく変わりやすい状況に強いはず。頓死とか読み抜けに相等するものがないからミスは期待できないのも大きい。
逆にAIは細い攻めをつなげるのがうまいと評されていたけど、攻めに関しては既に人間を超えているということかもしれない。おそらく人間の将棋の技量はAIによってかなり向上すると思う。AIの成長速度を超えるのは難しいと思うけど。

将来的にAIが人間より強くなるのは間違いない。
AIが勝って当然だよね、という空気が蔓延すると今回のような電王戦を楽しめないという意味で、今回は棋士に勝ってほしかった。何が1番、面白いかというと棋士が一生懸命なのが面白い。今回、棋士側に油断があったのか分からないけど、次回はあらゆる手をつくしてAIを負かせて欲しい。実際のAI開発者の心境は分からないけど、自分の子供みたいな存在が頑張ってくれて、自分はみてれば良いのは楽で面白そうだなと思う。止まったりしないかどうかはヒヤヒヤものだろうけど。

ルールに関して、AIの貸し出しに差があったり条件が均一じゃないこと、基本的に人間が時間に追われていた感じなので、時間の延長があると良いように思う。

俺はAIよりの人間で前から将棋AIに興味はあったけど、少し作ったレベルだと歯が立たないのはわかっていたから、手を出しにくいという部分はあった。けど、GPS将棋とかソースコードが開示されているらしいし、どういった技術が使われているのかおってみるのは良いかもしれない。

とにかく面白い戦いだった。
今回は棋士側は負けられない戦いとか言っていたけど、挑む側の精神でやって欲しい。棋士が負けるのは許されないみたいな空気はかなり残念な部分だったかもしれない。